はしご湯アーカイブ

実際に浸かった温泉のレビューです

銀山温泉 能登屋旅館(宿泊)

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昔ながらの建物が川をはさんで立ち並び「大正ロマン漂う」と称される銀山温泉です。黄昏れ時はガス灯の柔らかな明かりが木造の旅館を照らし出し、実にロマンチックな風情を温泉街全体で盛り上げています。夢心地な世界に魅せられるのか、温泉街の客層は圧倒的に女性の支持率が高い。そんな温泉街の中でもとりわけ目を引く能登屋旅館に二泊しました。

私が訪問したのは雪の降り積もる1月。賑やか過ぎず、かといって寂しさを感じず、ほどよい程度のお客さん。温泉街が混雑したのは夕方の到着時と朝の出発時だけ(といっても、基本的にお客さんは少なめ)。連泊する人があまりいないのか、日中の温泉街では観光客の姿は殆どみかけません。温泉街を独り占め気分で、なんだかとっても贅沢です。

能登屋旅館の部屋からは温泉街が見渡せ、ロケーションは最高でした。窓際の椅子に腰掛けて、夕暮れのガス灯ともる温泉街を眺めながら、名物の赤カブをつまみつつ茶をすするのが最高。部屋はトイレ付きでしたが、風呂付きの部屋もあるらしい。

浴室は全部で3箇所。大浴場が2箇所と、貸し切りの出来る元湯洞窟風呂がひとつ。大浴場のうち、ひとつは長方形の大きな浴槽1+石造りの露天風呂1、もうひとつは木造のこじんまりした浴槽1+石造りの浴槽1があり、時間帯によって男女入替え制となっています。後出の浴室は湯気が凄く、私が湯浴みをしていると、後から入って来た御夫人が「この浴室、この小さい浴槽ひとつしかないのねぇ」などと本気で言っていた。どうやら湯気で、もうひとつの浴槽が見えなかったらしい。

貸し切りに出来る元湯洞窟風呂は、中から鍵をかけて使用するタイプ。洞窟というだけあって中は蒸し蒸し。いずれの湯も若干の白濁が見られました。温度は熱め。私にとっての適温でした。

食事は別室でいただきます。夕食はグループ別、朝食は大広間で他のお客さんと一緒に。内容は値段相応といった感じで、量も丁度よかった。豪華すぎず多すぎず。

二日目の朝食の際に、お宿の案内ミスで家の食事(ニ泊目は一泊目と内容が違う)を一泊目の人が食べてしまったというトラブルがあったり、朝日旅行会を通じて宿泊代を前払いしていたにもかかわらず料金を二重請求されたりもありましたが、立地と雰囲気が良く二泊三日をたっぷり楽しめました。
(まぐぞー・2000年1月宿泊)

銀山温泉 能登屋旅館 データ

山形県尾花沢市銀山新畑446
0237-28-2327
立寄りに関しては不明
宿泊しました:詳しい値段忘れ
訪問:2000年1月(泊)